霊は、神の中と同様に霊自身の自覚の中にも、兄弟全員についての自覚が含まれていることを知っている。 したがって、一なる子全体とその創造主がもつ力とは霊自身の充溢性のことであり、この充溢性が、霊の被造物たちを等しく全一にし、等しく完全無欠なものにしている。 自我は神を含む全体性に打ち勝つことはできない。 そして、全体性であれば、必ず神を含んでいる。 神が創造した一切には、神の力のすべてが与えられている。 なぜなら、それは神の一部であり、神の実存を神と共有しているからである。 創造することは損失の反対であり、祝福することは犠牲の反対である。 実存は延長されずにはいない。 延長されることが、実存がそれ自身についての智識を保持する方法である。 霊は、その創造主がした通りに自らの実存を分かち合いたいと切望している。 分かち合うことにより創造されたので、霊の意志は創造することである。 それは神を封じ込めることは願わず、神の実存を延長させることを意志する。
奇跡講座テキスト 第7章 九 神の国の延長 2.