いかなるレベルにおいても、自己認識の問題と知覚されるものは、事実についての問題ではない。 それらは理解の問題である。 そうした問題が存在するということは、自分が何であるかを決めるのは自分だという信念があることを示唆するからである

 あなたの心は、自らの忠誠心を二つの王国へと分割しており、あなたはどちらに対しても完全な忠誠の誓約をしてはいない。 神の国と自らを同一とするあなたの自己認識については、狂った思考をしているときのあなたによる以外は、まったく疑問を差しはさむ余地はない。 あなたが何であるかということは、あなたの知覚によって確立されるものではなく、それによってまったく影響されることもない。 いかなるレベルにおいても、自己認識の問題と知覚されるものは、事実についての問題ではない。 それらは理解の問題である。 そうした問題が存在するということは、自分が何であるかを決めるのは自分だという信念があることを示唆するからである。 この信念に対する忠誠を完全に誓っている自我は、そのことを全面的に信じている。 しかしそれは真実ではない。 したがって、自我は真実でないものに対して全面的な忠誠を誓っているのであり、聖霊の智識とは全面的に矛盾することを知覚している。

 

奇跡講座テキスト 第7章  六 警戒から平安へ  9.