神は段階を踏まない。 神の達成は漸進的ではないからである。 神は教えない。 神の被造物たちは不変だからである。 神が最後に何かをしたりはしない。 神は最初に創造し、それが永遠の創造だったからである。 神について用いられる「最初」という言葉は、時間の概念ではないということが理解されなければならない。 神は聖なる三位一体において第一のものだという意味で、最初である。 神は原初の創造主である。 なぜなら、神はご自身の共同創造者たちを創造したからである。 神がそのように創造したからこそ、時間は、神にも神が創造したものにも当てはまらない。 したがって、神が踏み出すことになる「最後の一歩」とは、はじめも、今も、これからも、常しえに真実であり続ける。 時間を超越したものは常にそこに存在する。 その実存は永遠に不変だからである。 それは永遠に増大するものとして創造されたので、増大することによって変化しない。 あなたがそれを増大しないものとして知覚しているなら、それが何かをあなたは知らないのである。 また、誰がそれを創造したのかもあなたは知らない。 これまでそれが隠されたことは一度もなかったので、それを神があなたに啓示することもない。 ご自身の光を共有することが神の意志なので、それが覆い隠されたことは一度もない。 十全に共有されているものが、与えずにおかれた後に啓示されることがあり得るだろうか。
奇跡講座テキスト 第7章 一 最後の一歩 7.