(完全無欠なるものが、今や完成されるべきものとなっているという)あなたがあり得ない状況の中に居るのは、単に、そのような状況の中に居ることが可能だと自分で考えているからに他ならない

 あなたがあり得ない状況の中に居るのは、単に、そのような状況の中に居ることが可能だと自分で考えているからに他ならない。 もしがあなたの完全無欠性をあなたに示し、さらに、あなたは間違っていると証明するとしたら、それこそあなたは真にあり得ない状況の中に居ることになる。 これでは、完全無欠なる者が自分自身の完全無欠性を自覚するには力不足だと実証することになってしまう。 そして、そのようにして、一切を有する者が助けを必要としていることになり、それゆえに無力な者だという信念にくみすることになる。 これが、自我が用いるたぐいの「論法」である。 自らの被造物は完全無欠だと知るは、被造物を侮辱しない。 このようなことは、自我による「自分はを侮辱した」という考え方と同じく、あり得ないことである。

 

奇跡講座テキスト 第6章  四 唯一の答え  10.