聖霊は時間を用いるが、それを信じてはいない。 神から生じている聖霊は、万事を益となすように用いるが、真実でないものを信じることはしない。 聖霊はあなたの心の中に居るので、あなたの心もまた、真実なるものだけを信じることができる。 聖霊は真実なるものを代弁できるだけである。 なぜなら、聖霊は神を代弁するからである。 聖霊はあなたの全一な心を神に返すようにとあなたに告げる。 それはもとより一度も神を離れたことはない。 それが一度も神を離れたことがないのなら、それがもとに戻るためには、あなたがそれをありのままに知覚しさえすればよい。 となれば、贖罪を完全に自覚するということは、分離は一度も起こらなかったと認識することに他ならない。 自我はこれに打ち克つことはできない。 なぜなら、それは、自我は一度も生じたことがないというあからさまな声明だからである。
奇跡講座テキスト 第6章 二 投影に代わる選択肢 10.