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自我は、コミュニケーションというものに対し、それが分離を廃するのではなく、(分離を)定着させるために活用されるのでない限り、反対する

 自我が知覚しているすべてのものは、それぞれが別個に完結している全体であり、実存を暗示するような関わり合いをもたない。 それゆえに、自我はコミュニケーションというものに対し、それが分離を廃するのではなく定着させるために活用されるのでない限り、反対する。 自我のコミュニケーション体系は、それが指図する他のすべてのものと同様、自らの思考体系に基づいている。 そのコミュニケーションは、自らを守る必要によって制御されており、脅威を経験したときには、自我はコミュニケーションを途絶させる。 この途絶は、具体的な人や人々に対する反応として起こる。 自我の思考におけるこのような具体性は、その後、似非えせの普遍化をもたらすが、それは実際にはまったく抽象性がない。 自我は、ただ、関連性があると知覚されるもの一切に対して、特定の具体的なやり方で応答するにすぎない。

 

奇跡講座テキスト 第4章  七 創造と親交  2.