万事は共に働きあって益となる。 自我の判断による場合を除いて、このことに例外はない。 自我は何を自らの自覚の中に入らせるかについて最大限に警戒しているが、これは均衡のとれた心が自らを保つ方法ではない。 自我は自分の主要な動機をあなたに自覚させずにおき、正気でいるよりも制御することを優先させるので、自我の均衡はさらに崩れてしまう。 自我を生じさせ、自我が仕えている思考体系によれば、自我がこのようなことをする理由は充分にある。 正気による判断は、必ず自我に不利な判断となるので、自我は自己保存のためにそうした判断を跡形もなく消し去らなければならない。
奇跡講座テキスト 第4章 五 「自我と肉体」という幻想 1.