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霊は、永続性と揺るぎない実存についての智識をあなたに差し出す。 これ(実存についての智識)についての啓示を体験した者なら誰も、二度と再び自我を完全に信じることはできなくなる

 ここまでくれば、なぜ自我が霊を自らの「敵」と見なしているのかが明らかになったはずである。 自我は分離から生じており、その存続はあなたが分離を信じ続けることにかかっている。 自我は、あなたがこの信念をもち続けることに対し、何らかの報奨を提供しなければならない。 自我が提供できるのは、自分自身の誕生から始まり、自我の終焉によって終わる、一時的な存在という感覚だけである。 自我は、この生命いのちが自分自身の存在なので、それがあなたの存在でもあると、あなたに告げる。 この一時的な存在という感覚に対して、霊は、永続性と揺るぎない実存についての智識をあなたに差し出す。 これについての啓示を体験した者なら誰も、二度と再び自我を完全に信じることはできなくなる。 自我があなたに差し出す貧弱な捧げ物が、どうしてからの栄光ある贈り物を打ち負かすことなどできるだろう。

 

奇跡講座テキスト 第4章  三 葛藤のない愛  3.