知覚を訂正することは単なる一時的な方策にすぎないという点は、何度強調してもしすぎることはない。 それが必要である唯一の理由は、誤った知覚は智識に対する障壁である一方、正確な知覚は智識に至るための飛び石となるからである。 そもそも正しい知覚の価値は、それがいずれ必ず、すべての知覚が不要だという理解に達するという点にある。 これが障壁をすっかり取り除く。 この世に生きているように思える間に、どうしてそのようなことが可能なのかと、あなたは尋ねるかもしれない。 それはもっともな質問である。 しかし、あなたはよく注意して、それを真に理解しなければならない。
奇跡講座テキスト 第4章 二 自我と偽りの自律 11. /1