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自我は、決して豊かさから与えることはしない。 欲望は「獲得」のメカニズムであり、自我が自分を確認する必要を表現するものである

 自我は決して豊かさから与えることはしないが、それは、自分自身が豊かさの代替として作り出されたものだからである。 だからこそ、「獲得する」という概念が、自我の思考体系の中に生じたのである。 欲望は「獲得」のメカニズムであり、自我が自分を確認する必要を表現するものである。 同様のことを、肉体の欲望についても言うことができ、いわゆる「自我の高尚な必要」についても言うことができる。 肉体の欲望の起源は、物理的なものではない。 自我は肉体を自らの家と見なし、肉体を通して自らを満足させようとする。 しかし、それが可能だという考えは、心による決断であり、心は、何が本当に可能なのかについて完全に混乱をきたしている。

 

奇跡講座テキスト 第4章  二 自我と偽りの自律  7.