平安は、霊が自然に受け継いでいる賜物である。 誰でも自分が相続した遺産を受け取ることを拒む自由はあるが、どんな遺産を相続するのかを決める自由はない。 誰もが決断しなければならない問題は、誰が作者かという根本的な問題である。 すべての恐れは、ときには多分に紆余曲折を経た上で、究極的には真の作者の否定から生じている。 それにより侮辱されるのは 決して神ではなく、神を否定する者たちのほうである。 真の作者としての神を否定することは、あなたの平安の理由を自分自身に否定することであり、そのようにして、あなたは無数の切片の中にしか自分自身を見ることがなくなる。 この奇妙な知覚こそが、権威の問題である。
奇跡講座テキスト 第3章 六 裁きと権威の問題 10.