神にはただひとりの子がいるだけだということに、特に留意すべきである。 神の被造物たちの全員が神の子らであるというのなら、各々が一なる子全体にとって、不可欠な一部のはずである。 一体性のうちにある一なる子は、数ある部分の総和を超越したものである。 しかし、数ある部分のどれかが欠けている間は、この事実は覆い隠されている。 だからこそ、一なる子に属する各部分が戻ってくるまでは、葛藤に究極の解決は訪れない。 すべての部分が戻ったときにはじめて、真の語義における全一性というものの意味が理解される。 一なる子のどの部分も、自らそれを選ぶなら、誤りや不完全さを信じることはできる。 しかし、それらを信じるとすれば、彼は虚無の存在を信じていることになる。 この誤りの訂正が贖罪である。
奇跡講座テキスト 第2章 七 原因と結果 6.