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慈愛とは、たとえあなたが自分の中に完全さを知覚(認識)できなくても他者の完全さを知覚(同左)する方法である。 慈愛は、正しい心の状態にとって必要不可欠なものである

 癒しは分離の後に生じた能力であり、分離以前には不要であった。 空間と時間という信念のすべての側面と同様に、癒しは一時的なものである。 しかし時間が続いている限りは、癒しは保護の手段として必要である。 この理由は、癒しが慈愛に依拠しているからであり、慈愛とは、たとえあなたが自分の中に完全さを知覚できなくても他者の完全さを知覚する方法である。 今のあなたに思いつくことのできる高邁こうまいと呼べる概念のほとんどは、時間に依存している。 慈愛とは、実際には、もっと強力な愛の包括性がかすかに反映されたものであり、そうした愛の包括性自体は、今のあなたに思い描けるどのような形の慈愛をもはるかに超えたものである。 慈愛は、今すぐに達成できるという限られた意味において、正しい心の状態にとって必要不可欠なものである。

 

奇跡講座テキスト 第2章  五 奇跡を行う者の機能  9.