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贖罪の原理とは愛であり、贖罪とは愛の行為であった。 行為(愛の行為/贖罪〔赦し〕)は、分離以前には必要なかった。 空間と時間を信じる信念(自我/罪)が存在していなかったからである

 贖罪は決して破壊的に使用できない唯一の防衛であるが、その理由はそれがあなたの作り出した仕組みではないからである。 贖罪の原理・・傍点)は、贖罪が始まるずっと以前から有効であった。 その原理とは愛であり、贖罪とは愛の行為・・傍点)であった。 行為は分離以前には必要なかった。 なぜなら、空間と時間を信じる信念が存在していなかったからである。 分離が起こった後にはじめて、贖罪と、その成就のために必要な条件が計画された。 そうして、拒絶されることはあっても誤用されることはないという、周到な防衛が必要となった。 しかも、拒絶されることで攻撃の武器へと転じるようなものであってはならなかった。 そのように転じることが、他の防衛に内在する特徴である。 贖罪は、したがって、諸刃もろはつるぎとはならない唯一の防衛となる。 それはただ癒すことができるのみである。

 

奇跡講座テキスト 第2章  二 防衛としての贖罪  4.