肉体の耳で聞くことの反対は、神を代弁する声を介した親交であり、その声である聖霊は、私たち一人ひとりの内に宿っている。 その声は、か細くて聞きとりにくいもののように思われているが、その理由は、卑小な分離した自己を代弁する自我の声のほうがずっと大きいかのように感じられるからである。 これは実際には逆である。 聖霊は間違えようのない明瞭さと、圧倒的な魅力をもって語る。 自らを肉体と同一視することを選択しない者であれば、聖霊の開放と希望のメッセージが聞こえないということはありえない。 また、哀れな自画像と引き換えに、喜んでキリストの心眼を受け入れられないはずがない。
奇跡講座テキスト 『奇跡講座』まえがき ◆◆◆教義 (P.22)