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私たちは、自分に欠けていると感じているものを他者の内にさがし求める。 私たちが他者を「愛する」のは、自ら何かを手に入れる(獲得する)ためである

 罪は、「愛の欠如」(テキスト第1章・Ⅳ・3)と定義される。 愛は存在するすべてであるから、聖霊から見れば、罪とは罰せられるべき悪ではなく、訂正されるべき間違いである。 力不足、弱さ、もの足りなさといった私たちが抱く感覚は、幻影の世界全体を支配している「欠乏の原理」への強い執着に由来している。 そうした観点から、私たちは自分に欠けていると感じているものを他者の内にさがし求める。 私たちが他者を「愛する」のは、自ら何かを手に入れるためである。 実はそれこそが、この夢の世界において愛だと思われているものの正体である。 これ以上の大きな間違いはない。 なぜなら、愛には、何かを要求するなどということはできないからである。

 

奇跡講座テキスト 『奇跡講座』まえがき   ◆◆◆教義 (P.21)