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ここで扱う「赦し」についてですが、奇跡講座でいうところの真の赦しのことです。 これは一般的な「許し」「ゆるし」とは明らかに違います。 かなり特殊な考え方になります。
一般的な許しやゆるしは、相手に「間違い」があることが前提でそれを許す。 「大目に見る」、とか「勘弁してやる」、「見なかったことにする」といったニュアンスです。
一方、赦しは、そもそも「間違い」などなかったんだ、間違いがあると見ていた自分こそが間違っていたんだ、というふうになります。
つまり、自分の見方に問題があった。 勘違いをしていた。 この見方を正す、解除することです。
「えっ!? 相手に問題があるのではなく自分のほうに問題がある!? まさかそんなことがあるのだろうか。」
普通に考えれば、信じられない、なんと非常識な考えと思われるかもしれません。
人によっては、とんでもない考え方に映ると思います。
日々の生活で関わる家庭や職場での理不尽な出来事。
毎日のようにニュースで流れる凶悪的犯行や殺人事件。
子供への虐待など心を痛めるような事件の数々。
我々の感情に苦痛をもたらすそれらすべての出来事は、仕掛けてくる相手や敵、犯人のせいに見えます。
突然に降って湧いて出た病気やこの身体からくる苦痛も、病気や身体のせいに思えます。
普通はそうです。
それが当然の反応です。
当事者、被害者、病気になった人の立場に立てばそれは当然のことでしょう。
ですが、赦しはそうではないと見ます。
一般的な見方からすればこの「赦し」は理解しがたいものに感じられるかもしれません。
これはある意味で、究極の考えです。
人はこの心的苦痛をいろんなやり方を駆使することで解消しようと努力します。
ですが、なぜかそれではうまく行きません。
そして人はいずれどこかで、これらの気持ちを真に解決したいと思うようになります。
その方法が「赦し」です。