一つの幻想が他の幻想に比べて従わせにくいということはあり得ない。 しかし、いくつかのものには他のものより大きな価値が与えられていて、癒しと助けのために真理に快く差し出されにくい、ということはあり得る。 いかなる幻想も、その中に真理を含んではいない。 それでも、ある幻想は他の幻想よりも真実であるように見える。 だが、これは明らかにまったく何の意味もなさないことである。 幻想の順位が示すことができるのは好みの程度だけであり、実在性ではない。 好みの程度が真理と何のかかわりがあるだろう。 幻想は幻想であり、虚偽である。 あなたの好みが幻想に実在性を与えることはない。 幻想はどれ一つとしていかなる形においても真実ではなく、神がそのすべてに対して与えた答えに、すべて同じように容易に従うはずである。 神の意志は一なるものである。 そして、神の意志に対抗するかに見える願望は、真理の中にいかなる根拠ももたない。
奇跡講座テキスト 第２６章 七 赦しの法則 6.