正義について知らないあなたでも、それについて尋ね、その答えを学ぶことができる。 正義はあらゆるものを同じように見る。 誰かがもっているがゆえに別の者に欠けているなら、それは公正ではない。 どのような形を取るにしても、それは復讐である。 正義はいかなる犠牲も要求しない。 なぜなら、犠牲とは、罪が温存され保持されるようにと差し出されるものだからである。 それは罪の代価として支払われるが、それが代価の全額ではない。 未払い分は他のものから徴収され、あなたが手放さずにとっておこうとするもののすべてを「贖う」ために、あなたのわずかな支払いに添えて献上される。 だから、犠牲者というのは、その一部を占める自分と、それよりはるかに大きな部分を占める他者からなると見なされる。 そして全体としてみれば、他者が支払う分が多いほど、自分の支払う分は少なくなる。 そして、盲目の正義は、支払いを受けることで満足し、誰から支払いを受けるかは問題としない。
奇跡講座テキスト 第25章 八 愛へと戻される正義 4.