だが、あなたの特別性に兄弟の道を導かせるなら、あなたもそれに従うだろう。 そしてどちらも危険の中を歩むことになる。 盲た者たちの暗き森には、一瞬きらめいては消える蛍光のごとき罪が放つ頼りない微光の他に明かりはなく、その中で、あなたと兄弟のそれぞれが、相手を名もなき断崖絶壁まで連れていき、そこから突き落とそうと躍起になっている。 特別性が、殺すこと以外の何に喜びを見出せるだろう。 死の光景以外の何を探し求めるだろう。 破壊以外のどこへあなたを導くだろう。 だが、特別性が最初に目を向けた相手があなたの兄弟だったと思ってはならない。 また、それがあなたよりも先に彼を憎んだとも、思ってはならない。 それが彼の中に見て、見ることを好んでいる罪は、それがあなたの中に見たものであり、今も嬉々として見ているものである。 しかし、腐朽と狂気を見ることが喜びだろうか。 すでに骨から肉が落ち始め、目の代わりに虚ろな眼孔だけを残しているこの崩れゆくものが、自分と同じものだと信じることが、喜びだろうか。
奇跡講座テキスト 第２４章 五 あなたの中のキリスト 4.