あなたは真理の道をずいぶん遠くまで歩んできたのだから、今になって、しり込みするわけにはいかない。 後ほんの一歩で、神への恐れの痕跡はすべて、愛の中で溶け去るだろう。 あなたの兄弟の特別性とあなた自身の特別性は敵同士であり、互いを殺し合い、両者が同じであることを否定しようとして、憎しみの中で互いに縛りつけられている。 だが、この最後の障害が神と天国をあまりに遠くて到達不可能なものに見せてはいても、この障害にまで達したものは、幻想ではない。 この聖なる場所に真理は立ち、静かな祝福の中であなたと兄弟を迎えようと待っている。 そしてこの場所は、その外側には何も残らないほどの包含性と実在性をそなえた平安の中にある。 この場所の外に、あなた自身についての幻想のすべてを置いていきなさい。 そしてあなたは、希望と誠実さを抱いて、その場所に来なさい。
奇跡講座テキスト 第２４章 二 特別性の背信 9.