あなたは聖霊がこうしたことに関心があると思うのだろうか。 あなたをそこから導き出すことを目的としている聖霊が、それをあなたに与えたりはしない。 あなたは、聖霊があなたに良かれと思ってあなたから奪おうとすると考える。 しかし、「良きこと」と「奪われること」とは対極にあり、両者を意味ある形でつなげることはできない。 それはまるで、月と太陽は夜と昼に現れるので一体であり、両者はつながっているはずだと言うようなものである。 だが、一方が見えるということは、他方が視界から消えたというしるしである。 また、光を放つものが、闇の中でなければ見えないものと一つになるということも不可能である。 どちらも他方に犠牲を要求することはしない。 だが、いずれも他方の不在の上に成立している。
奇跡講座テキスト 第21章 三 信、信念、心眼 11.