よくある傾向として、全体をばらばらにした上で、その中の小さな一断片のみの真実性に関心を抱くということがある。 これは、自分がよりよく理解できそうだと思えるものに目を向けて、全体からは目をそらせるという回避の方法に他ならない。 というのも、これは、あなたが依然として理解を自分だけのものとしておこうとするための、もう一つの方法にすぎないからである。 奇跡について考えるにあたり、もっと役立つ良い考え方は次の通りである。 あなたは奇跡を部分的にも、全体的にも理解していない。 それでも、奇跡はこれまであなたを通して行われてきた。 したがって、あなたの理解が必要であるはずはない。 だが、自らが理解していないことを達成するのは、やはり不可能である。 それゆえ、あなたの中には確かに理解している何かが存在しているはずである。
奇跡講座テキスト 第16章 二 聖性の力 2.