自我は、未来は地獄なのだから天国は今ここにあると教える

　自我は、未来は地獄なのだから天国は今ここにあると教える。 自我の声が唯一の声と思っている者の命を奪おうとして獰猛（どうもう）に攻撃しているときでさえ、彼に対しても地獄を語る。 地獄はここにもあると彼に告げ、この地獄を後にして忘却へと飛び込むように命じる。 自我が落ち着いて眺めることを容認する時間は、過去のみである。 そして、そこにおいてさえ、その唯一の価値は、それがもはや過ぎ去っているという点にある。

奇跡講座テキスト 第１５章　　一　時間の二つの用途　 5.