私たち全員がここでは贖罪においてつながっており、それ以外のいかなるものもこの世界で私たちをひとつにすることはできない。 そのようにして、分離の世界は姿を消し、父と子の間に完全な親交が取り戻されるだろう。 癒しの必要が生み出されるには必ず否定されたはずの無罪性を、奇跡は承認する。 この喜ばしい承認を与えずにおいてはならない。 なぜなら、幸せの望みとあらゆる苦しみからの解放が、その承認の中にあるからである。 苦痛から自由になることを願わない者がいるだろうか。 彼はまだ、罪悪を無垢性と交換する方法を学んでいないかもしれない。 また、この交換においてのみ苦痛からの自由が自分のものになるということを、悟っていないかもしれない。 しかし、それを学びそこなった者には、攻撃でなく教育が必要である。 教えられることを必要としている者たちを攻撃することは、彼らから学びそこなうことである。
奇跡講座テキスト 第14章 五 贖罪の環 5.