あなたは自分自身を誤って判断してきたので、この世界について間違ってきた。 このように歪んだ参照基準から、いったい何が見えるというのだろう。 見るということはすべて、何が真実で何が偽りかを判断する知覚者から始まる。 そして彼は、自分で偽りと判断する対象を見ることはない。 実相を裁くあなたに実相は見えない。 裁きが入り込むときにはいつでも、実相はすでに姿を消しているからである。 心から出たものは、視野の外にある。 なぜなら、否定されたものは、そこにあっても認識されないからである。 あなたはキリストを知らないが、彼は依然としてそこにいる。 キリストの実存はあなたの認識に依存してはいない。 キリストはあなたの内なる静けき現在に生きており、あなたが過去を後にして、彼が愛の中であなたに差し出している世界の中に入ってくるのを待っている。
奇跡講座テキスト 第１３章 七 実相世界の達成 5.