あなたは、自分ひとりのために喜びを見出せないのと同じように、自分ひとりのために祈ることもできない。 祈りとは、「包含」を別の言葉で言い換えたものであり、神の法則のもとに聖霊によって導かれる。 救済はあなたの兄弟からくるものである。 聖霊はあなたの心から兄弟の心へと延長していき、あなたに答える。 あなたは神を代弁する声を自分ひとりの中だけに聞くことはできない。 なぜなら、あなたはひとりではないからである。 そして、聖霊の答えは本来のあなたのためだけにある。 あなたは、私があなたに対して抱いている信頼を延長させない限り、その信頼を知ることはない。 聖霊の導きを他者の中に聞かない限り、あなたはその導きを信用せず、また、それが自分に向けられたものだということも信じないだろう。 それはあなたのためのものであるからこそ、兄弟のためのものでもあるはずである。 神は、あなただけのために声を創造しただろうか。 あなたは、神がすべての神の子らに与える答えを聞かずに、神の答えを聞くことができるだろうか。 あなたが私に聞かせたいと思うことを、あなたの兄弟から聞きなさい。 私が欺かれることをあなたは望まないはずである。
奇跡講座テキスト 第9章 二 祈りに対する答え 6.